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Geminiでパワポ作成は可能?AIとの対話で学ぶ、明日から使える資料作成術!

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2025-08-31

こんにちは。DIDの鈴木です。

資料作成、特にPowerPoint(パワポ)でのプレゼン資料作成に時間を取られていませんか?「構成を考えるのが大変」「スライドの文章が思いつかない」「もっと効率よくできないか…」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、Googleが開発した高性能な生成AI「Gemini」を使って、日々のパワポ作成を劇的に効率化する方法について、AIとの対話形式で深掘りしていきます。

Geminiってそもそも何?

そもそも、最近よく聞く『Gemini』って、一体何ができるAIなんでしょうか?

GeminiはGoogleが開発した「マルチモーダルAI」です。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、要するにテキスト(文章)だけでなく、画像、音声、動画、そしてプログラムのコードまで理解し、生成することができる非常に高性能なAIなんです。

日常会話のような自然な対話を通じて、以下のような様々なタスクに活用できます。

  • ブログ記事やメールの文章作成
  • 複雑な情報の要約
  • アイデアのブレインストーミング
  • プログラミングコードの生成
  • 画像の認識と説明

これだけさまざまな業務を助けてくれるアシスタントが一人つく、と考えると、とても心強いですよね。

GeminiでPowerPoint(パワポ)の資料は作れるの?

結果から言ってしまうと、現状Geminiに「〇〇というテーマでパワポを作って」と指示するだけで、デザインまで整ったpptxファイルが自動で完成する、という機能はまだありません。

しかし、がっかりする必要はありません。

パワポ作成の過程を分解し、Geminiをアシスタントとして活用することで、資料作成の時間を劇的に短縮し、クオリティを向上させることは可能です。

具体的にどうやってGeminiをパワポ作成に活用するの?

では、具体的にどういうことかステップごとに見ていきましょう。

ステップ1:構成案の作成(骨子作り)

まずは資料の全体像、つまり「骨子」をGeminiに作ってもらいましょう。テーマを伝えるだけで、説得力のあるプレゼンテーションの構成案を提案してくれます。

【プロンプト例】

「若手社員向けのタイムマネジメント研修」に関するプレゼン資料の構成案を、5枚のスライドで作成してください。各スライドのタイトルと、話すべき内容の要点を箇条書きで示してください。

こうすることで、一人で頭を悩ませる時間が大幅に削減でき、土台を素早く作ることができます。

ステップ2:各スライドの文章作成

骨子ができたら、次はその中身を充実させていきます。ステップ1で生成された構成案を元に、各スライドの具体的な文章を作成してもらいましょう。

【プロンプト例】

上記の構成案の「スライド2:タイムマネジメントの重要性」について、聞き手の共感を得られるような導入文と、具体的な説明文を300字程度で作成してください。

キャッチーな表現や、箇条書きのテキストなど、用途に応じて指示を出すことで、スライドに流し込むだけで使えるレベルの文章が手に入ります。

ステップ3:VBAコードを生成してスライドを自動作成

ここがGemini活用の真骨頂です。ステップ1と2で作成したテキストを元に、PowerPointのスライドを自動生成するVBAコードを作成してもらうことができます。

「VBA?何だか難しそう…」という方もご安心ください。

プログラミングの知識は不要です。

VBA(Visual Basic for Applications)とは、PowerPointなどのOffice製品の操作を自動化するためのプログラムのことです。

geminiがそのコードを生成するので、あなたはそれをコピー&ペーストするだけです。

【プロンプト例】

以下のテキストを元に、PowerPointのスライドを自動生成するVBAコードを作成してください。
# プレゼンテーションのタイトル 若手社員向けタイムマネジメント研修

## スライド2:なぜタイムマネジメントが重要か?
- ビジネスの成果に直結する
- ワークライフバランスの実現
- 自己成長の機会を創出する

## スライド3:時間管理の3つの基本テクニック
- ToDoリストの作成と優先順位付け
- ポモドーロテクニックの実践
- デジタルツールの活用

この指示で生成されたコードをPowerPointのVBAエディタに貼り付けて実行すれば、タイトルと各スライドが自動的に生成されます。数十枚に及ぶスライドの雛形も一瞬で作成可能です。

ステップ4:スライドに合う画像のアイデア出し

スライドの説得力を高めるには、視覚情報、つまり画像が欠かせません。どんな画像を使えば良いか、アイデアをGeminiに相談してみましょう。

【プロンプト例】

「ワークライフバランスの実現」というテーマのスライドに合う、ポジティブなイメージの画像を3パターン提案してください。

完璧に自分のイメージを実現するには細かい調整なども必要になりますが、
これにより、画像の検索時間を短縮して、よりメッセージ性の高いスライドを作成できます。

Geminiを使ってパワポ資料を作る上での注意点は?

ここまで資料作成に役立ちそうな内容を書いてきましたが、Geminiを資料作成に使う上で気をつけることも、もちろんあります。

ファクトチェックは必須

生成された情報が常に100%正確とは限りません。
特に統計データや専門的な内容については、必ず信頼できる情報源で裏付けを取ってください。

機密情報を入力しない

Geminiに入力した情報が、AIの学習データとして利用される可能性があります。
企業の機密情報や個人情報は絶対に入力しないでください。

最終的な仕上げは人がやる

Geminiはあくまで「アシスタント」です。

生成されたテキストや構成をそのまま使うのではなく、必ずご自身の言葉で推敲し、デザインの調整やメッセージの最終確認はあなた自身が行うことが、質の高い資料作成の鍵となります。

今回は、生成AI「Gemini」を活用してPowerPoint資料の作成を効率化する方法を、対話形式でご紹介しました。

Geminiは、ボタン一つでパワポを完成させてくれる魔法の杖ではありません。

しかし、アイデアの壁打ち相手として、面倒な作業を代行してくれる秘書として、そしてコーディングをサポートしてくれるプログラマーとして、あなたの資料作成を爆速にする「超優秀なアシスタント」です。

構成案の作成から、文章の生成、さらにはVBAを使ったスライドの自動生成まで。

これらのテクニックを駆使することで、あなたは「作業」から解放され、より本質的な「伝える内容」を考えることに時間を集中できるようになります。

ぜひ、今回ご紹介した方法を試して、資料作成の生産性を飛躍的に向上させてみてください!


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